「中心市街地や商店街に賑わいを」とよく言われますが、実際にはそこに住んでいない人や、特に用もない人からすれば「関係ないじゃん」と思うのも自然です。ただ、それでも多くの地域や行政が「商店街の再生」や「賑わいづくり」に力を入れるのにはなぜでしょう。
よく聞く言葉「昔の徳山はすごかった」
では何がすごくて、何がすごくなくなった?
言い換えれば、何故まちに出て、何故まちに出なくなった?
私は現在28歳、おそらくまちに出ると言う行為にワクワクしていた最後らへんの世代、そんな私が記憶を辿って子供の頃の自分が出したシンプルな答えは
「楽しかったから」
おさんぽまーけっとをいくら頑張ってもお祭りなどの集客には叶わない。
はっきり言って悔しい。悔しいからこそ言える言葉。
人を集めるなんて簡単「人は楽しいところに集まる」
商店街は、地域の「経済活動の起点」として機能してきました。人が集まる場所には消費が生まれ、仕事が生まれ、雇用が発生します。逆に、商店街が完全にシャッター通り化すると、その地域からお金が流出し、住民も出ていく悪循環が生まれます。
都市部と違って、車が使えない高齢者や子育て世帯にとって、歩いて行ける場所に商店があることは非常に重要です。商店街が死ぬと、日常生活が破綻しかねません。
商店街はただの買い物の場ではなく、「人と人が会う」「情報が交換される」「文化が交差する」場でもあります。祭りやイベント、立ち話、噂話。こういう「非経済的な営み」こそが、地域コミュニティの土台になります。
商店街が寂れると、空き家が増え、治安が悪化し、景観も損なわれます。結果として、周辺の地価も下がり、住民の満足度も低下します。つまり、無関係なようで実は「まち全体の質」に関わるのです。
このまち全体の質を守るってことが=税収とかにも繋がってくるから、そう考えると中心市街地が元気になって、住んでみたいとか働きたいとか思えるまちになることは重要。一部の人の収益のために協力するって意味ではなく全体につながる話。ここを他人事と勘違いしている人が多いように思います。
・実際に買い物しないから
・住んでいない/通らないから
・オンラインで事足りるから
・「古臭い」「時代遅れ」という印象があるから
・自分ごととして関わるチャンスがないから
・つまり、「必要かどうか」よりも「関わる必然性がない」「成功体験がない」ことが原因です。
ここがとても重要です。
・シャッター街を生かして、あの独自な雰囲気で「映える商店街で撮影できる」など、来る理由(=ベネフィット)を明確にする
・住んでなくても「出店」や「アート展示」「イベント企画」など、関われるチャンネルを作る
・「地域を良くしたい」ではなく、「あなたにとって楽しいから来てみて」と感情ベースで誘う
※これはあくまで私レベルでも出来る範囲の話です
「商店街を活性化すべきか?」という問いは、実は「この地域をどう持続可能に保つか?」という問いに直結しています。そして、それは一部の住民だけでなく、周辺の人や未来の世代にも影響を及ぼします。
でも、“必要性”だけでは人は動かない。
だからこそ、「あなたにも関係あるよ」と“楽しい形”で伝える工夫が、これからの商店街づくりには欠かせません。
どう経済を動かしてなど難しいことは私には言えませんしわかりません(笑)
けど、どうしたら楽しくなるかはみんなで考えられるような気がします。
その一助がおさんぽまーけっとであり一十でありますように。
一般社団法人 一十 定款
(名称)
第1条 本法人は、一般社団法人一十(イチジュウ)と称する。
(主たる事務所の所在地)
第2条 本法人は、主たる事務所を山口県周南市に置く。
(公告の方法)
第3条 本法人の公告は、電子公告により行う。
(目的)
第4条 本法人は、地域社会の活性化、女性や若者の創業支援、文化・芸術・生活・福祉の多様な課題解決を通じて、持続可能で豊かな社会の実現に寄与することを目的とする。
(事業)
第5条 本法人は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
1. イベント、セミナー、ワークショップ、展示会、その他各種催事の企画・開催・運営
2. 女性・若者の創業支援および研修、セミナー等の開催
3. 飲食業、エステ、美容、アパレル等の店舗運営及びその支援
4. 商品開発、販売促進、プロモーション事業
5. モデル・タレント・アーティスト(音楽、舞台、パフォーマンス等)のマネジメント、キャスティング業務
6. 写真・映像・配信コンテンツの制作・配信・出版(録音・録画・ライブ配信を含む)
7. メディア・SNS・ホームページ等を活用した広報・広告代理業
8. 地域資源・特産品の企画・販売・輸出入
9. 高齢者・障がい者・子ども・生活困窮者等の支援事業
10. 地域福祉に関する啓発、調査、研修、生活支援
11. 上記事業に付随または関連する一切の業務
第6条 本法人に次の役員を置く。
1. 理事 3名以上
(役員の選任)
第7条 理事は、設立時は定款に定め、以後は理事会で選任する。
(任期)
第8条 理事の任期は2年とし、再任を妨げない。
(役員の報酬)
第9条 本法人の役員には、その職務の対価として報酬を支給することができる。
2. 報酬の有無および金額・支払い方法は理事会の決議で定める。
3. ただし、設立初年度については、原則として役員報酬を支給しないものとする。
(事業年度)
第10条 本法人の事業年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
(剰余金の分配)
第11条 本法人は、剰余金の分配を行わない。
(設立時理事)
第12条 本法人の設立時理事は、次のとおりとする。
代表理事 縄田莉可子
理事 磯部葵
理事 千本惇貴
(最初の事業年度)
第13条 本法人の最初の事業年度は、設立の日から令和8年3月31日までとする。
2015年3月 徳山高校 卒業
2019年3月 川崎医療福祉大学 臨床栄養学科卒業
2024年8月9日創業
オフィシャルサイト
https://www.instagram.com/osanpomarket2022/
https://03-p.com/
https://tokuyama-cci.or.jp/publics/index/168/
周南市中心市街地活性化協議会 タウンマネジメント会議 委員
https://styleshowcase.net/pg5918800.html
2025年8月、ある社団法人が誕生すると共に新しい事務所を構えました。おさんぽまーけっととして、地域に根ざした活動を続けてきた彼女たちにとって、この事務所は“場所”であると同時に“希望”でもあります。今回、代表の縄田りかこさんにお話をうかがいました。
──新しい事務所が完成した今のお気持ちは?
まずは「ホッとした」の一言ですね。笑
──この場所にはどんな想いが込められていますか?
一言で言えば「つながる場所」です。
──これまでの活動と、これからの展望について教えてください。
これまでは、マルシェの開催や創業支援、まちづくりの会議参加など、「点」での活動が多かったと思います。でもこれからはこの事務所をハブにして、「点と点を線にしていく」段階に入りたい。
誰かがふらっと立ち寄って「こんなこと、できないかな?」からはじまり、アイデアが生まれ、動き出す場にしていきたいです。
──最後に一言。
いつも応援してくれてありがとうございます、皆様のご支援のおかげで社団法人を立ち上げることができました。引き続き助けてください(笑)
インタビュー/ヘルメットあおい(SSC)
編集後記
アクセス
一般社団法人一十
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